舞台写真家【廣津孝平、】やったもん勝ちドイツ日記

音楽留学からカメラマンに転向したドイツ・ベルリン在住の舞台写真家【廣津孝平、】のBlog。ヨーロッパ中のオペラやコンサート撮影、カメラマンとして日々思っていること、写真のことや趣味のソフトボール、我が家の猫たち、バイクのことなどツラツラ綴ります。

R.I.P Elender

昨日、僕と妻の友人であり、メゾ・ソプラノ歌手だったElenderが亡くなった。

以前から闘病生活を続けていて、久々に会った時は喉元に手術の跡が残っていたものの、その時は元気そうだった。
そして今年に入って病気がまた再発。入退院を繰り返し、最後にあったのは一ヶ月ほど前。
妻のコンサートに来てくれた時。少し痩せて動くのが少ししんどそうだったけど、妻とアンコールに一曲が彼女の歌声を聴いた最後。

僕がカメラマンになり、多くのコンサート写真を撮らせてもらったのが彼女だった。
僕に音楽を撮る楽しさと、難しさを体験させる場をたくさん与えてくれた。

同時に、僕は彼女の歌が好きだった。彼女の【カルメン】が特に。
歌っている時の表情が好きだった。彼女はその歌の感情を表すことのできる歌手だった。
喜怒哀楽をしっかり表現できる歌手だった。

だから僕は彼女のステージを撮影するのが好きだった。
撮影していて楽しかった。

でも、もう彼女の歌声は聴けない。
彼女の表情を撮影することができない。

過去に撮った彼女の写真を見返した。
今考えれば物凄く下手くそな写真ばっかりだ。でも彼女は喜んでくれていた。

今だったらもっと綺麗に撮ってあげられるのに。

もうそれが出来ない。

だって、もう君はいないんだ。
僕のカメラには写らない世界に行ってしまった。
僕はいつか君が大きな舞台で歌うのを見たかったし、撮影したかった。

ここしばらくは満足に歌える身体じゃなかったもんね。
でも、これでまた歌えるようになったね。
天国で、マリア・カラスやパヴァロッティといった歌手達と、毎日のように歌を歌い、オペラを演じることができるね。

でも僕は寂しくないよ。
ただ住む世界が変わっただけだから。

いつかまた、会えるから。

その時を楽しみにしてるね、Elender。
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