舞台写真家【廣津孝平、】やったもん勝ちドイツ日記

音楽留学からカメラマンに転向したドイツ・ベルリン在住の舞台写真家【廣津孝平、】のBlog。ヨーロッパ中のオペラやコンサート撮影、カメラマンとして日々思っていること、写真のことや趣味のソフトボール、我が家の猫たち、バイクのことなどツラツラ綴ります。

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被災者の気持ち ボランティアの気持ち

 実際に震災の復旧作業をしていて、ふと感じることがあった。

 今日は母の職場のビルのエレベータールームの海水除去作業。
 もう20年近く使っていなかったエレベーターも、今回の津波でドアの隙間から海水が大量に入り込んだ。その量、なんとおよそ5トン。

 エレベーター管理会社の話では、たぶん深さは60cm程だろうという話でしたが、今日実際に測ってみたら、150cmはありました。

 この水を、母と二人でバケツで地道に運び出しました。
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 水面にはゴミが浮かび、機械油なども混じっていて匂いも発していました。二時間経ってようやく30cm程の水をかき出すことが出来ました。

 DSC_0003_20110805230334.jpg

 僕は水をバケツに汲みながらいろんなことを考えていた。この五ヶ月、僕は故郷に対して何もしてあげられなかった。正直募金もしていない。震災直後に、母からの連絡があって被害状況を聞いたときに、不謹慎ではあるけれど、誰に行くかわからないお金を募金する気にはなれなかった。ベルリンでもいろんな人がいろんな事でお金を集めてくれていたけど、僕には参加する気が起きなかった。詳しくは書けないですが、ちょっとした考えの違いです。お金もそうですが、やっぱり一番必要なのは人材だったんだと今日改めて強く思いました。

 『頑張って早くこの状況から少しでも復興しよう』という気持ち。『ここが終わったら次はこれをやらなきゃ』という、未だ山積みな被害状況に立ち向かう被災者の気持ち。『一日でも早く復興させたい』、『自分がいる間だけで、できるだけたくさんのことを解決させてから帰ろう』というボランティアの気持ち。僕は今日両者の気持ちがわかった気がする。

 母が汚れた水が入ったバケツを何回も外に運び出す姿を見ながら、『少しバケツに汲む水の量を減らして、その分自分が運ぼう』と思った。母はこの5ヶ月間一人でこのビルの復旧に働いてきた。大量の水が溜まっていることがわかり『腕が千切れてでも、この水は絶対に全部カラにして運びだしてやる』とも思った。

 今現在、すでにボランティアに参加する人たちも減り続けています。まだまだ人手が必要です。被害の大きかった福島、宮城、岩手が報道されていましたが、岩手の北部だって、八戸だって大きな被害が出ています。死者は他に比べたら少なかったですが、甚大な被害が出ているんです。行政は何もやってくれんません。

『がんばろう東北』

というステッカーをいろんな所に張っているのを見ますが、思うことは簡単です。でも一緒になって『がんばろう』という言葉は、現地に来ないと伝えられません。

 僕は思います。『がんばろう東北』ではなく、『自分たちでがんばろう東北』とすでに風化しつつある町や地区だって実際にはあるのが現状です。でもそういう人たちは『自分たちがもっとがんばろう』と決して諦めていません。まだまだ戦っているということを忘れないでください。


 
 
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