舞台写真家【廣津孝平、】やったもん勝ちドイツ日記

音楽留学からカメラマンに転向したドイツ・ベルリン在住の舞台写真家【廣津孝平、】のBlog。ヨーロッパ中のオペラやコンサート撮影、カメラマンとして日々思っていること、写真のことや趣味のソフトボール、我が家の猫たち、バイクのことなどツラツラ綴ります。

21年前の自分と、21年後の自分へ

 21年前の今日、まさにこのブログを書いている今ぐらいの時間に、ベルリンの壁は市民の手によって事実上崩壊した。昨年は節目である20周年記念行事が大々的に行われたが、今年はそこまで大きなイベントは殆どなかった。

 1989年、僕は小学三年生で8歳だった。そのときにテレビや新聞で壁が崩壊したことを知った。それ以前に壁があったことすら知らなかった。ただ幼心に、ベルリンという街で起こった平和な出来事なのだと思っていた。でも、僕はその様子の写真を見て初めて、今まで感じたことの無い感情を覚えた。その写真はある意味、僕にとって初めて強いインパクトを与えた写真だった。大げさに言うと、僕が写真がもつ力に最初に触れた出来事。壁の上でドイツ人が喜び、抱き合い、感情を爆発させていた写真。だから僕が撮りたい写真も、どうしてもそのような報道系に興味が行くのかもしれない。


 21年経って、自分に衝撃を与えた写真を同じ場所で撮ってみたくて、夜にカメラを持ってブランデンブルグ門前に出かけた。時計の針は深夜0時をとっくに回っていた。実際に壁に向かってベルリン市民が集まり始めたのは9日の夜。そして壁が効力を無くし、市民が壁を壊し始めたのが10日未明だから、僕が写真を撮った時間もほぼ同時刻だと思う。僕が新聞で見た写真では、まだ誰も壁を壊してはいなかった。ただ、ブランデンブルグ門前の壁の上に、みんながよじ登っている写真。


 21年後は、静かな夜でした。(日にちを入れて撮影しました)
DSC_0260.jpg

 うる覚えですが、たしかこのぐらいのアングルだったはず。手前に壁があって大勢の人達が壁の上に立っている写真。

 そして、今なお残る、壁の跡
DSC_0267.jpg

 
 
 今回21年経って、僕は自分の中の写真に抱く感情の原点に立てた。年数としては中途半端だけど、また21年後、僕はもう1回、同じ場所、同じ時刻で、写真を撮りに行こうと思う。
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